2009年11月27日金曜日

読書メモ:プロパガンダ(おとりの力、事実もどき)

アンソニー プラトカニス¥ 3,360
社会心理学:2位 (2009.11.25)

今は、第二章の「効果的な説得を行うために」にいる。

今回からは、言葉の定義ではなく、文脈が、認知に与える影響を見ていく。

おとりの力

抜き出し+要約

概しておとりが含まれているとそれに類似した(ただし、それよりも優れた)商品が選択される傾向が強くなった

理由は対比効果を生むから。

判断は相対的なものであり、絶対的なものではない。

われわれは、文脈の影響注目することは多くない。妥当性についても考えない。

三択で問題を出された時には、注意。一つは、ある選択肢を合理的に選択したと思いながら、対比効果で誘導する事が可能。一見して相対的に劣ると思われた選択肢があると、その選択肢の対比効果の恩恵を受けるものが、有利になると。これは、いままで気づかなかった。3つだけでなく、それ以上の数の選択肢問題でも同様。前の定義の所でみた、対比を時系列で順番に見せる場合の順番効果もあるし、誘導を振り切る難しさが分かる。

 

事実もどき(factoid)

抜き出し+要約

事実もどき(factoid)という言葉を作ったメイラーは、これを「雑誌や新聞に現れるま在しない事実(ファクト)」と定義している。オ-ソンウエルズの火星人襲撃ドラマ、ポ-ル・マッカトニ-の死の噂と歌詞の証拠、殺人犯に仕立てられた者を追うニュ-ス。リ-ク記事。当局筋の情報など。

大衆を説得する効果的な方法の一つは、嘘を大きくして繰り返す。

事実もどきは、われわれの信念や反応に対して強い影響力をもっているのである

望ましくない行動との関係を否定しただけの見出しでも、候補者に対する評価はかなり否定的なものになる。見出しの出所はほとんど影響しない。法廷での専門家の証言の信頼性が、非難めいた質問だけで損なわれる。

かつてマーク・トウェインは、「真実が靴を履いている間に、嘘は地球の裏側まで旅することができる」と述べた。なぜ事実もどきは、このように説得力をもつのだろうか。これには三つの理由、、

  1. 批判的に評価したり詳しく調査するのが困難
  2. 面白く、われわれの注意を引きつける。事実もどきは、自分が秘密の情報に「通じている」ことを示したり、不安を和らげる
  3. 事実もどきの一片一片を組み合わせて、われわれは世界を描き出す。

製品を作っている企業に対して、広告の主張を確証するような情報を送ってほしいと依頼した。広告の主張を適切に裏づける
情報を送ってきたのは五社だけ

分量の多い章になった。日常的でかつ相当やっかいな問題だからだろう。事実より「もどき」の方が、魅力的で安心させ、自己イメ-ジを高める事のが多い。そして、それは間違ってるという事実を提示されても、消えることがない。行動パタ-ンを変えるまでには至らない。取り得る手段は、早期に摘み取るのみという困難さ。これも言った者勝ちの世界。

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