2009年12月8日火曜日

読書メモ:プロパガンダ(情報戦略の無効性)

アンソニー プラトカニス¥ 3,360
社会心理学:3位 (2009.11.26)

ここから最後の章に入る。章名は情報戦略が失敗するとき。

最初は、戦略がリ-チしないパタ-ン。

情報戦略の無効性

抜き出し(圧縮、改変あり)

やり方は簡単である。

    1. 知的な番組に続く時間帯を選ぶこと(知識層に属する人びとが視聴している可能性が高い)
    2. 賛成と反対の両方の意見を提示(知識層を引きつけるには、これが最も効果的)
    3. 国民健康保険を支持する意見を強調する(視聴者の心に新鮮な印象を与えるため)。
    4. 生々しく描写する、視聴者に極度の不安を呼び起こす
    5. 同時に具体的な解決策を提案する(人々の行動と意識の変化をもたらす)
    6. 反対するいくつかの意見を紹介し、それらに対して強力な反論を展開する。
    7. 解説者を、専門家らしく、好ましい印象を視聴者に与えるように演出する。
    8. あなたの論点をできるだけ説得力のあるものにして、その議論と番組開始時の視聴者の態度との差が最大になるよう
      に努める。
    9. リラックスして、視聴者の意見が変わり始めるのを待つ。

しかし、失敗する。

賛同できない情報から逃れられないと気づくと、人はその情報を曲解したり、再解釈しようとする。自分の信念や態度を変える情報の意味を無視しようと努める。

他の方法がある。

  1. 番組の製作担当者は、重病に伴う高額医療費のために破産に瀕している家庭の窮状を題材にした脚本を用意する。
  2. 報道局は、国民健康保健の導入に成功した国を紹介する特集番組を編成する。
  3. 夜のトークショ-の司会者と、無能だけれども裕福な医者をネタにした二、三のジョークについて打ち合わせをする。

繰り返しによる蓄積効果は無視できないる。ドラマやニュースに挿入された場合、中立的なものとして映る。押しつけがましいという感じを与えないし、予防接種効果が生じるのを避けられる。視聴者の気持ちを逸らすことで、反論の形成を妨げることもできる。

そして何よりも、彼らはチャンネルを切り換えずに、その番組を見続けてくれるのである。

しかし、教養豊かな聴衆がいないのなら、記者や政治家は自らの主一張を簡略化し、「娯楽作品」に仕立て上げなければならない。

僕の感想

具体的な記述が多かったので、抜き出しが多くなった。前半の失敗するやり方は、これまで見てきた宣伝・説得の仕方を当てはめたものだけど、反対する者の認知の不協和の壁は破れない。破る方法は、さりげなく繰り返し、反論の形成を妨げる。ドキュメンタリ-ではなく、ニュ-ス番組、ト-クショ-を使う。

この本は、これが民主主義の危機だと最後に閉める。

僕の例でいくと、確かに民主主義の危機かもしれない。ネットが使えるようになって、自分の好きな情報しか取らなくなった。認知の不協和は放置されたままになっていると、思う。少なくとも、中庸的な考えに留まるのが難しくなってきている。このパタ-ンでは、教養?を高めるのは難しい。多くの人もそうだと思うので、民主主義に教養が必要なら、危機だ。

なんか、上手く感想が書けない。自分が食べている情報がどんな味が分からなくなってきた。

1 件のコメント:

  1. [...] 前回は、認知不協和による失敗と対策?が書かれた。次は、いわゆるニュ-スというものは効果がなく、結果、変質して、広告になる話。 [...]

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